---- 30 Introduction to Economics
やさしい経済学

日本経済新聞社 編
日経ビジネス人文庫 667円

例えば地理とはどんな学問かという説明を受けるより,実際に地図を使って遠足に出かける方が地理の勉強になるだろう。
それと同じように,経済学がどんな学問なのか聞くよりも,実際の経済現象を見聞きする方がはるかに経済の勉強になる。
それなのに,「経済学とは何か」といったテーマの本がなぜか多く,この本もその1つである。

20人近い書き手が各々の角度から経済学を紹介しているが,あまり「やさしい」入門向きの本ではない。
だいたいのことを知っているサラリーマンが知識を整理するための本である。

だから大学生の皆さんは,この本を最初からじっくり読んではいけない。
「第1日目」でもうイヤになる。
ストーリーとしてまあ取っつきやすいのは,「第3日目」と「第8日目」あたりだろう。
あとは,書き手によって内容のうすいところもあるから,むしろその日の気分でパッと開いた前後を読む。
そうすれば,経済学のいろいろなことばに慣れることができるだろう。

(吉村)

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