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◇2011-12-13 (火)
cl.both
公開講座「第3回奈良駅前大学」を開き、社会保障制度について考えました

12月13日、本学の公開講座「第3回奈良駅前大学」を、近鉄奈良駅そばの奈良県経済倶楽部ビル5階で開きました。「子ども手当は何だろう」をテーマに、ベーシックインカムの視点から、今年度まで実施の「子ども手当」という制度そのものの考え方について、本学ビジネス学部の武谷嘉之准教授が講演しました。

はじめに社会保障の理念を語り、基本的人権の生存権に基づく「生活保護」について、過去最多の受給者数と報じられるものの先進国の中では低いことを伝えました。本来なら受給者がもっと多いはずなのに数字に表れない点からも、日本の生活保護の制度が破たん状態であり、さらに、年金問題をはじめ日本の社会保障制度(完全雇用を前提とした福祉国家)に限界が訪れている現状を確認しました。

また、現在の所得控除の制度にも触れ、控除により税金を納めないのはお金をばらまくのと同じ考えが議論されていることを話しました。だからこそ、控除ではなく手当という考えが強くなり、無条件で個人に対して生活保障をするベーシックインカムの考えが始まったと伝え、さらに問題点もあることを指摘しました。

このベーシックインカムの試みとして実施されたのが「子ども手当」で、「児童手当」は公的扶助の一種と紹介しました。続いて、日本と違うアメリカの制度「work fare」=負の所得税=の考え方と問題点を、ドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」を例に挙げて語り、超少子高齢化社会を迎える今、国民一人ひとりが社会保障の在り方について意識する大切さを伝えました。