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◇2012-12-02 (日)
cl.both
なら講座で「正倉院と正倉院文書」を開きました
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makican
なら講座で「正倉院と正倉院文書」を開きました
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奈良教育大学(奈良市)で行なわれた「2012なら講座」で『正倉院と正倉院文書』をテーマに、情報学部の桑原祐子准教授が講師を務めました。

講座内容は、正倉院に残された古文書に記されている内容を読み取り、当時の生活の様子や、「早速(さっそく)」という言葉が奈良時代に起源を発することを中心に講義しました。

正倉院文書とは、奈良時代の東大寺写経所の文書のことで、表面は正式な公文書として使用されたものを、そののち不要になった紙を写経所が裏面を再利用したもので、主に裏面に写経所の当時の様子などがわかる文書が残されていました。写経所は8世紀末に活動を停止しましたが、その文書が東大寺の倉庫に保管されたことを説明しました。

その後、1693年(元禄6年)に再発見され、1833年(天保4年)から1836年(天保6年)の開封時に、国学者穂井田忠友により整理・成巻が行なわれ、明治以降も受け継がれました。ただ、その時の編纂方法が、主に表面の公式な文書を編纂したため、裏面に記載された情報が破壊につながったと解説しました。

桑原准教授は、現在に残るその文書から、「早速」という言葉が多用されており、全て上司から部下に使う言葉であることから、「早(すみやか)」より強制的な形で使用されていると説明し、また、「早」「速」とは同じ意味を繋げたものであるが、「速早」という文字の「早」に文字の並びが逆であるという転倒符がつけられており、そのことからも「早速」という言葉が奈良時代に使われていた和製漢語であるとも説明しました。

講座を受講された方から、「古文書から奈良時代の生活様式などが見え、興味深い内容でした。」、「『早速』という言葉も奈良時代から使われていたことがわかる歴史的にも重要な文書であることがわかりました。」などの声が聞かれました。