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◇2013-11-12 (火)
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三郷町公開セミナーで講演(正倉院文書と木簡の世界)を行いました
三郷町公開セミナーで講演(正倉院文書と木簡の世界)を行いました
三郷町公開セミナーで講演(正倉院文書と木簡の世界)を行いました
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三郷町文化センターにおいて、「『カルチャーサロンさんごう』文学・歴史・経済セミナー」(主催:公益財団法人三郷町文化振興財団、助成:三郷町)の第5回が開催され、本学情報学部の桑原祐子准教授が「正倉院文書と木簡の世界」と題し、講演を行いました。

桑原准教授は、正倉院正倉(奈良市、国宝)が南倉、中倉、北倉と三室に分かれていること、「東大寺献物帳」(目録)が添えられていたため北倉の品々は、史料的価値が高いことなど、正倉院に関する基礎知識を説明。その後、1250年余りの時を超えて残った正倉院宝物、その世界に類を見ない奇跡の"保存"の秘密を紐解きました。

また、今年の『第65回正倉院展』(主催:奈良国立博物館)の目玉となった、ハスの花を模した仏具「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」、聖武天皇遺愛の鏡「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう) と屏風」などの宝物や、それらにまつわる話を披露しました。

後半は、東大寺写経所が残した正倉院文書(給料の請求書、欠勤届他)や平城宮跡出土木簡などに書かれた漢文を現代語訳しながら、当時の役人や写経生の仕事内容や仕事ぶりを解説。また、漢字の「怠(おこたる)」を取り上げて当時の人々の生きた言語生活を紹介しました。

最後に質疑応答を行った後、桑原准教授は、12月1日まで開催予定の展覧会『地下の正倉院展―木簡学ことはじめ―』(主催:(独)国立文化財機構奈良文化財研究所、所:平城宮跡資料館)を紹介し、「史料を紐解くことで当時の人々の暮らしぶりが垣間見えます。歴史や当時の言葉を学ぶことは楽しいことです」と語り、セミナーを終了しました。

参加者から「今も昔も人は変わらないと感じました。いくつになっても勉強したいと思い、このセミナーに参加しました。新しい発見ができたことに感謝です」「本当にわかりやすい説明で、先生に人間的な魅力を感じました」などの声が聞かれました。


【桑原祐子准教授 プロフィール】
専門分野は、国語学。正倉院文書研究会、木簡学会に所属。
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