『醒世姻縁伝』の言語特徴――同音仮借語――
奈良産業大学『産業と経済』第15巻5号(2001年3月)p.1,34
梗概
『醒世姻縁伝』の同音仮借語
『醒世姻縁伝』は文字表記上の混乱が非常に多い。文字表記上の混乱とは、意味に関係なく同音字を借りて用いるいわゆる「同音仮借字」がほとんどである(この場合、必ずしも完全な同音とならないこともある。また、現代語音から見ての「同音仮借」である)。
このような文字表記上の混乱現象はその他の白話資料においても見られるが、『醒世姻縁伝』には極めて顕著である。
同音仮借字を次の6種に分ける。
@同音仮借で、偏・旁のみ異なる。
A同音仮借で、偏・旁のみならず完全に異なる。
B声調が異なる。
C声母が異なる。
D韻母が異なる。
E鼻韻母が異なる。
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